先回の続きです。
「退去通知を取消したい!」
との妹さんからの謎の連絡。
仲介会社さんから連帯保証人となっている弟さんに連絡を取ってもらったところ、
「亡くなった兄の相続を放棄しましたので、こちらはもう一切関係ありません。
部屋の中の物は勝手に処分してください。」
と、驚きの回答が!
仲介会社さんも
「相続放棄は分かりますが、一応連帯保証人様にもなっていることですし、道徳的にも少なくとも居室内の残置物は・・・。」
「とにかく、もう関係ありませんので!!」
こんなやり取りだったようです。
ウチも相談窓口の弁護士さんに聞いてみました。
「連帯保証人の義務は、入居者が死亡してしまった場合、その時点で消滅するという考え方もありますが、裁判をおこせば勝てる可能性はあります。
ただ、弁護士費用やそれに費やす時間、また仮に勝てたとしても相手に支払い能力が無い場合を考えると、あまりお奨めは出来ません。
相続放棄の手続きを本当にされていれば、これはもう難しいですねー。」
との見解。
ウチとしては初めての仕打ち(-。-)y-゜゜゜
きっと、親族と疎遠だったのでしょう。。
でも、それならどうしてこの弟さんは連帯保証人になんかなったんだろう。。
入居から6年余りの間に何かあったんだろうか。。
様々なことが頭をよぎり、複雑な気分(-_-;)
まあ、連帯保証人も身寄りも誰も居なかったと思えば・・・
と考えてみたり。。
この仲介会社さんにも聞いてみたところ、
「連帯保証人がこんなことを言ってくるのは、少なくとも自分は初めてです。」
とのこと。
「こんな結果になってしまって本当に申し訳ないです。
残置物片付け処理業者さんのご紹介と、次の入居者付けを頑張ること位しか、こちらで出来る事はない始末です。
ご迷惑をお掛けし、本当に申し訳ありません。」
はあぁーーーーー(--〆)
世の中には、色んな方が居るものですね。
おそらく、この連帯保証人さんである弟さんも緊急連絡先であった妹さんも金銭的に大変なのでしょう。
で、退去通知を書いて出してしまうと、そこから1ケ月分の家賃も請求されたりと色々考え、慌てて取り消してきたのだと思います。
ウチとしては、
大変なら大変でちゃんと相談に乗ったのに・・
お金の掛からない、中の細々した片付けくらい手伝ってくれても・・
と、あまりにも心ない対応に、怒りより寂しさを感じてしまいました。
この話を書き出したブログの最初のタイトル通り、本当に何?って感じです。
ごちゃごちゃ考えていても仕方ないので、中に立ち入り、腐りそうな食品だけ処分し、早速片付け業者の手配。
最後の最後に一番驚いたことが!
この入居者さん、長男だったようで、ご両親らしき方の写真とご位牌がタンスの上に。
さすがにゴミとして処分は躊躇しますよね。
でも、それも
「要らない。」
と。
バチが当たりますよね~。
もうビックリです。
今後、親族の方と疎遠になっていく方もきっと増え、孤独死等々、最悪の事態を考えておかなければならないですね。
今回の件をきっかけに、ウチも今後について本当に色々考えさせられました。
ウチはご高齢の入居者さんも結構居たりしますが、アパート経営をしていく以上、入居者さんの年齢に関係無く、様々なリスクに備えていかなければ。。。
次回は、その対応策についてお伝えさせて頂きます!
この記事を書いた人
- 10年以上に渡る不動産仲介の仕事を経て、現在は大家さんです。
所有物件は、関東に6棟(8棟中2棟売却)のアパート、
九州に1戸(3戸中2戸売却)の区分マンション。
所有戸数もまだまだこれからですが、独自の手法で所有物件のすべてを常に満室キープ!
賃貸経営コンサルタントとしても活動中。
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