先回の続きです。
「まず、お家賃支払いが遅れている事情をお伺いします。」
こちらの目的を果たす為、まずこの入居者さんの現状と言い分をしっかり聴取しようと思いました。
破産もされ、借金からも解放されたはず。
住み続けたいと言いながら、何故、家賃を支払わないのか?
よ~く話を聞いてみた結果をまとめると、
* 前職のお給料があまりにも低かった為、もう少し条件の良い職を探していた。
* 就職活動の結果、前職より条件の良い次の職が決まった。
* 滞納分は、分割になるが今月末からの毎月の家賃と併せて必ず支払う。
との事。
また、証拠として、新しい職場の所在地・電話番号もお聞きし、社会保険証も見せて頂きました。
「ご事情は、良く分かりました。
ただ、自己破産されてしまった為、保証会社さんの保証も切れてしまいました。
口約束だけでは、また以前のような繰り返しになってしまうので、今日は、お支払いの期日をちゃんと決め、その旨を記載した書面にサインを頂きに来ました。よろしいですね?」
「分かりました。ちゃんと払うし、サインもします。」
やったぁーーー!!
この書面、<停止条件付解約通知書>。
簡単に言うと、
<滞納分をその月のお家賃と併せ、〇月〇日までに支払います。
もし、この約定に1日でも支払いが遅れたら、現賃貸借契約は解除となり、退去する事に同意します。>
という支払い期日を決めた内容の、実質<退去通知>。
これにプラスして、<所有権放棄書>。
退去後、居室内に残置されたものは、貸主が自由に処分出来るという内容の書面です。
保証が切れてしまった今でも、色々ご助言をして下さる保証会社さんには、本当に感謝しています。
「〇〇さんが、収入を得る為に仕事をされているように、ウチも入居者さんからのお家賃が、仕事としての収入なのです。
ご理解頂けますよね?」
「色々すみませんでした。
ちゃんと仕事して、ちゃんと払います。」
まあ、以前からの経緯もあり、この約定通りお支払い頂けるか分かりませんが、この書面に署名・捺印をした事で本人の意識も少しは変わると信じています。
また、支払いが少し遅れた位で、鬼のような事をするつもりもありません。
本人が、ちゃんと改心し、支払いの意志を見せればそれを見守っていこうとも思っています。
ただ、もうダメだ!と思った時には、この書面通り、対処するつもりです。
この書面は、ウチの保険のようなもの。
借地借家法により圧倒的に立場の弱い賃貸人。
自己破産され保証会社も打ち切られたこの入居者さん、
保証能力のある保証人もいません。
どんな入居者さんとも出来るだけコミュニケーションを取り、円満なアパート経営をしていきたいと常々思ってはいますが、本音を云えば、こういう方にはご退去頂きたい(-。-)y-゜゜゜
その為の直接面談&署名・捺印書面。
今後の成行き、またお伝えさせて頂きます(^^)v
この記事を書いた人
- 10年以上に渡る不動産仲介の仕事を経て、現在は大家さんです。
所有物件は、関東に6棟(8棟中2棟売却)のアパート、
九州に1戸(3戸中2戸売却)の区分マンション。
所有戸数もまだまだこれからですが、独自の手法で所有物件のすべてを常に満室キープ!
賃貸経営コンサルタントとしても活動中。
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